26日の新年度予算に対する総括質疑では、芸術学校予算の3,700万円削減を撤回し前年並みとすること、芸術学校で指導に熟達した65歳以上の講師全員を解雇する計画の撤回などを求めて市長に質しました。
詳細は後日掲載しますが、取り急ぎ質問の要旨と答弁の概要を掲載します。

――芸術学校予算3,200万円削減は撤回し前年並みに

――芸術学校予算3,200万円削減は撤回し前年並みに

――芸術学校予算3,200万円削減は撤回し前年並みに
質問1回目 予算は2025年度の6,900万円から26年度は3,700万円に半減
〇法人市民税は大幅減収でも個人市民税や固定資産税は増収で、市税全体では2億円ほどの減収にとどまっている。にもかかわらず、芸術学校の予算は2025年度の6,900万円から新年度は3,700万円に半減とされている。
〇物価高を考えれば半減以上の大幅カットとなる。
スポーツ学校 削減は70万円だけ
プログラミング学校 66.8万円増額
〇スポーツ学校の予算は前年度より70万円減額されただけ。
〇プログラミング学校の予算は前年度より66万8千円増額。
〇芸術学校の事業費と事業量をどれだけ減らそうとしているのか。
〇最低でも前年度並みが必要ではないか。
〇芸術学校は2001年度に「地域づくり総務大臣表彰」を受賞。こうした芸術学校が果たしてきた役割をどう認識しているのか。
〇「人づくりは非常に重要」という12月議会の市長答弁は予算に反映されているのか。
〇市長は12月議会の私の質問に、「真に必要な予算は削減できない」と答弁。
〇しかし削減=廃止しようとしている芸術学校の事業があるのはなぜか。
〇このままでは、芸術学校がなくなる。
〇正確に言えば、かつての芸術学校がなくなる心配が強まる。
〇そうなれば、穂積市長が芸術学校をなくした=おもいっきり縮小したという評価につながってしまいかねないことを心配している。
〇市長は12月議会で、芸術学校について、「今後も子どもたちが本市の文化を担っていく機会をしっかりと探求していきたい」と答弁。
〇その答弁を考えれば、予算も事業も削減するわけにはいかないではないか。
質問1回目 65歳以上の講師定年制 子どもたちのために撤回を
〇講師定年制も専門的妥当性の担保がないまま、昨年10月の通知通り65歳以上の先生たちを切るわけにはいかないではないか。
〇文化スポーツ部長は私に「若手講師の育成、若手講師に力をつけてもらうための講師定年制の実行」と説明。しかし、若手講師の育成は経験と実績、高いスキルのある、そして子どもたちと保護者たちから信頼されている65歳以上の熟達した講師がいてこそできるのではないか。
市長答弁 1回目 芸術学校予算
〇芸術学校の予算について
〇来年度の芸術学校については、本科および付属団体の授業の内容のさらなる充実と質の向上を図る。
〇受講生一人ひとりの基礎力の確実な定着に予算を注いでいきたい。
〇基礎の重要性はいかなる教育分野においても不変の原則。
〇芸術教育を通じて培われる協調性、集中力、表現力も社会において極めて重要な資質。
〇芸受講生の技術が向上することにより、人づくりはもちろん、市全体の芸術力が高まる効果につながる。
市長答弁 1回目 講師定年制
〇講師の定年制については、令和6(2024)年度(一般財団法人)太田市文化スポーツ振興財団の理事会で承認された。
〇安定的な教育体制の維持、将来を見据えた持続可能な運営体制の確保を目的として導入した。
〇芸術学校の現状は、少子化の影響による受講生の減少も懸念されるが、人数はほぼ横ばいの状態。加えて、新田校廃校に伴い来年度から太田校1カ所での授業を実施。
〇これらの経緯を踏まえ、定年制を導入しても芸術学校の教育体制は堅調を確保できると確信している。
〇引き続き市の未来を担う人材育成の拠点として、安定的な運営に努めていく。
質問2回目 予算削減の撤回を
〇芸術学校予算について
〇市長答弁は、芸術学校の担当職員から説明を受けたとおりの答えではないか。
〇例えば芸術学校は「さらなる充実に向けて事業展開している」とか、さらに充実に向けてとかという答弁。
〇65歳以上の講師定年制は令和6年度というのは、去年の3月の話。文化スポーツ振興財団の理事会で承認され、講師規程の目的は、「安定的な持続可能性を持った指導体制を図って維持していくため」という答弁。
〇市長に芸術学校の課長か係長が、部長に報告し伝えたのだろう。
〇市長は素直で優しい人だから、部長の報告どおりの答えになったと思われる。
〇しかし、それはまったく違うと、これからはっきり申し上げたい。
〇市長から予算削減について芸術学校新田校が使えなくなったという言及があった。
〇新田校は改修する予定で、新年度予算に1.6億円が計上されるわけだった。
〇しかし新田校のある新田庁舎の建築基準法違反が発覚して改修できなくなって、新年度は芸術学校が太田校だけになった。
〇文化スポーツ部長は私に、新田校が使えるなら、講師もそれなりに確保しなくちゃならないと言い、しかし新田校が使えなくなったので、太田校だけで生徒も通えなくなり、やめる生徒も出たと言った。そして、生徒が減ってきているので、講師定年制を実施する理由でもあると部長が私に答えた。
〇その部長の発言を私はしっかり覚えている。
〇新田校の代替施設を市長が気にかけているとも聞いている。
〇元の尾島保健センター、尾島庁舎の活用も可能ではないか。
〇芸術学校の授業は土曜日の午後と平日の夜だから尾島庁舎に入っている教育委員会とは競合しない。
〇尾島保健センターは雨漏りで保健センターとして使えなくなったが、今でも何か(行事が)あれば使われている。
〇これらを展望していけば、65歳以上の講師全員を切る(解雇する)必要はない。切ってはいけないということを申し上げたい。
質問2回目
芸術監督の設置と削除、専門性を持つ職員の適正な配置、講師謝金等、65歳定年制
芸術監督の設置と削除
〇芸術学校はその専門性から、一般職員では分からない部分が多い。
〇そのため芸術に見識ある人材を前市長が招聘していた。
〇芸術監督設置要綱を定め、芸術監督を中心に様々な事柄を決定してきた。
〇芸術学校は当初から講師謝金を芸術監督や副校長、校長であった前市長と相談し決定してきていた。
〇しかし、2023年に当時の文化スポーツ部長が、「不当処分された職員が芸術監督を勝手に名乗っている」と虚偽の決めつけをした。
〇様々な理由をつけて23年9月にその職員を処分し出してしまった。
〇処分後、その年の11月に、芸術監督設置要綱をなんと4月に遡り削除手続きをした。
高額な指揮者料 専門的妥当性は誰が判断したのか
〇芸術監督がいない今、誰が何の権限で、何を根拠に、一回10万円、15万円という指揮者料を決めたのか、明確な算定根拠は何か。
〇その専門的妥当性は誰が判断したのか。
〇因みに不当処分後の2023年度、オーケストラ科の発表会、ジュネス定期演奏会で指揮者料を合わせて、126万5千円が随意契約により支払われている。
〇それは当時の文化スポーツ部副部長が決済している。
〇ところが、この指揮者はリハーサルでは別の人物を送った。
〇これは驚いた。詐欺に近いのかなと思う。
〇いったい誰が何を根拠に決定したのか、専門的妥当性はあるのか、当時の文化スポーツ部副部長の指示だけでやったのか。
講師定年制 65歳以上全員解雇 市長答弁の自己矛盾
〇不当処分の前は、生徒の発表会等の指揮は不当処分された職員が行っていた。
〇無償で特殊だが業務として行い、指揮者料、謝金が発生せず経費が抑えられていた。
〇そういう、特殊なスキルを持つ職員を配置すれば、経費が大幅に抑えられるのではないか。
〇合唱科やコールエンジェルについても同じことが言える。
〇新年度、突然行われる講師の65歳定年制で、合唱指導者の重鎮である講師たちが指導から外れてしまい、コールエンジェルの指導に大きな影響が出てしまう。
〇演劇科、松ぼっくりについても大きな変動が起きる。
〇65歳定年制で、演劇部門の監督とも言える劇団民藝からの講師も解任しようとしている。
〇オーケストラ科やジュネスと同じことがこれから起こるのではないか。
〇答弁にある「さらなる充実」とは真逆の方向である。
〇その劇団民藝からの講師は日本新劇俳優協会の理事も務め、劇団民藝の重鎮として活躍する日本トップの俳優。
〇演劇科や付属劇団「松ぼっくり」の講師や音響のプロは、その重鎮と言える講師によって選ばれた人達。
〇その劇団民藝からの講師の起用は、前市長が演劇関係について全幅の信頼を寄せ、30年近く前に何度も頼み込んでお願いし決定した。
〇来年度からの演劇講師や報酬の決定、演劇の専門的な指導を行える人材は、誰が何を根拠に決めていくのか。
〇これも今まで、経費を抑えるために芸術監督が、その重鎮と言える講師と相談し最善の方法を取ってきた。
〇このままでは、演劇界の重鎮と言える民藝からの講師や音響のプロの解任によって、64歳以下の指導体制も崩れてしまう。
〇答弁にある「さらなる充実」とは真逆で、これにより芸術学校が衰退・後退してしまうのではないか。
〇行事の削減については、事前に受け取った資料ではっきりしている。「さらなる充実」と言いながら、行事が削減されている。
芸術活動の基本
基礎を磨き、技術を身に付け、発表する
〇「芸術系の活動は、まず、基礎を磨き、技術を身に付け、発表する。というのが基本とされてきた。具体的には次の方針が連綿と続いてきた」
①専門的知識、技術を正当に教えられる講師が指導する。
②講師は短期、中期、長期の目標を立て、生徒の成長を考えた適切なテキストを与え技術を習得させる。
③身につけた技術を発表することにより、賞賛を浴びたり反省したりし、次回の活動に繋げる。この活動が評価に当たる。
〇芸術学校は年間約40回ほどの練習回数を持ち、20回ほどで中間発表(秋の発表会)。40回のところで一年間の集大成である春の成果発表としてきた。
〇生徒の成長にとっては極めて自然とされてきたサイクル。このサイクルは、長年試行錯誤をして辿り着いた芸学活動の成果でもある。
〇子どもにとって、1年間ただ授業を続け、最後に1回発表では、進捗状況の確認、保護者への発表、生徒のモチベーションを考えても良いとは思えない。
〇総括的な芸術の専門的な見識を持つ人材がいない状態での決定は危険を伴う。
〇義務教育の学校では年間約240日の授業日数が定められている。3学期制でそれぞれ学期ごとに評価がされる。一年間一回の評価は考えられない。
鑑賞の機会が消失
〇鑑賞の機会の消失について。
〇芸術活動にとって表現と鑑賞は車の両輪とされる。
〇子どもたちが正しく学ぶためには必要不可欠なもの。
〇来年度の事業計画書から鑑賞する機会が消失している。
〇市は、群馬県全県で鑑賞している群馬交響楽団による移動音楽教室を、芸術学校の先生方によるアカオケ(シンフォニエッタおおた)で補完してきた。
〇他市町村より、より良い環境で子どもたちに音楽鑑賞をさせていたが、この機会が無くなってしまう。
〇来年度から群響の移動音楽教室に戻すつもりなのか。
〇アカデミーオーケストラ(芸術学校の講師陣で結成されたオーケストラ。現在はシンフォニエッタおおたと改名)は、ファミリーコンサート、定期演奏会や本市が誇る山本禮子バレエ団との公演をしてきた。
〇アカデミーオーケストラはまた、本格的なオーケストラによる「おおた混声合唱団演奏会」など、市民に良質で安価で身近な演奏会を提供してきた。
〇これらをなくすことは、市民の芸術に触れる機会をなくすことになる。どう考えているのか。
受講料が同じなのに行事や鑑賞の機会が減る
〇受講料が同じなのに行事や鑑賞の機会が減る。詐欺ではないか。
〇芸術学校は、来年度の「継続希望者」の申込をすでに締め切った。そしてWEB申し込みをすると、2週間以内に受講料を振り込むことになっている。しかし、新年度は行事が大幅に減ることはどこにも説明がない。
〇今、私の質問でこれは初めて世間に公表された。これまでは隠密裏に進めていた。
〇これまで芸術学校は、1年間の行事、イベントで受講料以外には基本的に参加費などお金を徴収していない。
〇定期演奏会の時にチケット負担金5,000円がかかるが、イベント参加費はかからない。
〇今まで在籍していた生徒は、新年度は行事が殆ど行われないのに説明もなしで同じ受講料を取られることになる。
〇年度が始まり年間行事計画を見た保護者が「そんなバカな、詐欺では?」と言われないかと危惧している。
市長答弁 2回目 自己矛盾の答弁
〇定年制導入は令和6(2024)年度中に文化スポーツ財団理事会で承認されたと1回目の答弁と同じことを繰り返しただけで、質問には答えず。
〇指揮者の謝金、芸術監督の設置等削除についても、芸術学校の事業・予算は文化スポーツ財団の理事会で承認されたと、やはり1回目の答弁と同じことを繰り返しただけで、質問には答えず。
〇講師謝金も過去の実績等を参考に決定し適正であると認識していると答弁。しかし質問で求めた専門的妥当性の根拠には言及なし。答弁とは言えない。
〇鑑賞については、芸学は子どもに特化した機関として、基礎力の向上に重点を置き運営していると答弁。この答弁も、「子どもにとって、1年間ただ授業を続け、最後に1回発表では、進捗状況の確認、保護者への発表、生徒のモチベーションを考えても良いとは思えない」という質問にはまともに答えていない。
〇芸術に触れあう機会は、芸学だけではなく関係部署とも連携して研究したい。
〇今後も太田市の未来を担う人材育成の拠点として、これまでどおり力を注いで参りたい。
※上記のように答弁するなら、鑑賞の機会など行事は削減できない。自己矛盾の答弁となる。
質問3回目 予算・行事削減の撤回を
〇この間、私の議会質問に文化スポーツ部長は、芸術学校の事業は堅調に推移していると何度も答弁した。
〇今回改めて請求した資料と前の資料を読み込むと、今年度まで予算は前年度並みだった。
〇しかし、事業の中身はかなり変わっていて、とても「堅調に推移」とは言えないものだった。
〇加えて、新年度予算は今年度の半分まで削減され、行事、中でも生徒の鑑賞の機会が奪われている。
〇合唱科やコールエンジェルのコンサートは、年2回を新年度は1回にしてしまった。
〇これまでは40回ほどの練習の中間での秋の発表会、練習が終わる頃に春の発表会があった。
〇義務教育は三学期制だが、芸術学校は二学期制ともいえるが、これが1学期制になってしまう。
〇市長答弁の「さらなる充実」とは真逆の方向にいってしまう。
質問3回目 65歳以上の講師解雇の撤回を
〇講師の定年制(65歳以上の講師解雇)について。
〇保護者の声を紹介したい。
〇芸術学校はなぜか保護者に言わないで進めてきたので、私が今回の質問をするので、保護者何人かに伝えた。
〇まさか秘密にしていたはずではないだろうし、秘密ならとんでもない話。
〇私の責任で、この質問を伝えた保護者の声は次の通り。
①音楽(芸術)は普通の会社の定年とは違うという保護者もいる。
②)「穂積市長が決めたの?太田はなんにもなくなっちゃう」と驚いて怒った保護者もいる。
③私が想像していた以上に驚いて怒った保護者もいる。
④若い先生たちを指導できる先生がいなきゃダメという保護者もいる。
⑤演劇科•松ぼっくりの保護者は、民藝から来てもらっている演劇界の重鎮といえる先生や同じ民藝からの別の先生、音響のプロの人など65歳以上の先生たちがいなくなったら大変なことになると怒っていた。
⑥「芸術学校が大きく変わってしまうような大変なことを保護者にも知らせず隠して進めるのは信じられない。穂積市長はそんなことをやろうとしているのか」と保護者が驚いて怒っている。
〇私から保護者には、それは市長の考えではなく、事務方が進めていることで、市長には事務方がそれで順調と報告し、市長はその報告を信じているだけで、事務方に責任があると話した。
〇市長は、こうした保護者の声を誠実に受け止め、どう考えるのか。
市長答弁 3回目 講師定年制 65歳以上の講師全員の解雇
〇水野議員からの質問、たいへん保護者から私が責められているという…(途中で私から、市長の責任ではないと保護者に説明していると発言)…はい。ありがとうございます。
〇様々な話があったが、改めて講師の65歳の定年制(65歳以上の全員解雇)についての課題なんだと思う。
〇講師の定年制導入は、やはり、令和6(2024)年度中に文化スポーツ振興財団理事会において承認されていることを理解していただきたい。
解説:正面から答えず
※この答弁も、1回目、2回目の答弁の繰り返し。私は文化スポーツ振興財団理事会の決定が問題だと繰り返し指摘したが、市長は質問に正面から答えることを避け、文化スポーツ振興財団理事会の決定は正しいと根拠も示さず繰り返したことになる。
解説:「財団の決定」は責任放棄
※芸術学校は市が文化スポーツ振興財団理事会に運営を委託していて、芸術学校の事業や予算は財団の理事会で決めるが、その原資は市の予算。財団の決定は、市が必要な予算を議決によって決めることが前提。したがって、市長として財団の決定だから市は否定や是正ができないと言わんばかりの答弁は責任放棄となる。
※太田市文化スポーツ振興財団の理事長は市長、副理事長は副市長、専務理事は市文化スポーツ部長。2025年4月に市長が替わるまで財団の理事長、副理事長、専務理事は前市長時代の市長、副市長、文化スポーツ部長。
解説:行事・鑑賞機会の削減は財団の決定ではない
65歳以上の講師全員を解雇する講師定年制について市長は、「文化スポーツ振興財団の決定」という答弁をくりかえしました。しかし新年度に行事や鑑賞の機会を減らすのは、文化スポーツ振興財団の決定ではありません。
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