議会が市長の専決処分を拡大――自らチェック機能を弱めてどうするのか

 今日3月18日は議会運営委員会で、議会のチェック機能を弱める議案を、議会自ら提案することが決められました。
市長の専決処分(議会の議決を得ずに決定する)の権限の拡大を議会の側から提案するというものです。議会の役割と責任を議会自らが放棄することになります。

私はこの議会運営委員会には所属することが認められていません。 これは私が1人の会派だからで、[少数会派=少数の声]を最初から排除するもので、それだけでも議会制民主主義に反しますが、今回の提案はまったくもって認められません。

明日の本会議で提案され、たぶん私以外の議員の賛成で可決される見込みです。

以下に「市長の専決処分」の権限の「拡大」のおもな問題点と内容を記します。

●議決した契約で1500万円以下の範囲で契約変更を行う。

●100%補助あるいは寄付など市の負担なしで行う事業を決定する。
(市の負担がなくても、不要不急のムダづかいは認められません)
(環境への影響が大きい事業も認めるわけにはいきません)

〇上位法が変わった場合、法律を受けての条例の趣旨が変わらない場合に限って、条例で引用する根拠法の名前などを変える。
(これはきわめて実務的な処分なので問題ありません)

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 議会運営委員会
    ここで前もって議案が決められるのですね。
    勉強になりました。
    国の官僚と同じで、自分達の都合の良いように
    やっているとしか思えません。
    一般市民がもっと関心を持って監視して欲しい
    ですね。

  • summerlakeさんへ
    ありがとうございます。

    議会から提出する議案は議会運営委員会(議運)で決めます。
    通常の市長が提出する議案も、議運の可決・承認がなければ本会議には提出できません。
    とはいっても、結局、共産党以外は“ほとんど”与党ですから、市長が提出しようとする議案を議運が認めないということは、まずありません。

    ご多分にもれず、太田市議会も、日本共産党以外は“ほとんど”オール与党ですから。

    結局、今日の本会議では、「市長の専決処分の権限拡大」は、私以外の賛成で可決されました。

    その他にも問題のある議案がいくつか可決されましたが、後日できるだけ早くお知らせします。

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