肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンに助成を-3月議会 総括質疑

高齢者のための肺炎球菌ワクチン
こどものためのヒブワクチン
命と健康守るために助成を

  4日の市議会・総括質疑では、市民のくらしと健康を守るために、高齢者のための肺炎球菌ワクチンとこどものためのヒブワクチンの接種に市が助成することを提案しました。

市長に質問する私
3月4日の市議会総括質疑

 私はまず、昨年9月議会での私の質問にたいして健康医療部長が、この二つのワクチンの効果を認めていることを指摘。 肺炎球菌ワクチンによって、すべての肺炎球菌による感染症の8割ほどを防げることを指摘しました。

  同時に肺炎球菌ワクチンは持続性が高く、その効果は5年以上とされていることを紹介しました。

  またヒブワクチンは、3歳未満、特にゼロ歳から1歳の子どもに多く発症する細菌性髄膜炎を未然に防止し医療費の節減にもつながることを強調。
  ヒブワクチンによって菌血症、喉頭蓋炎なども防げることを紹介しました。

  市長はこの二つのワクチン接種への市の助成について、「市がやるべきことかどうか。この3年間で医療費が1人あたり2万円増えている」と答弁。
  「すでに市は医療には必要な費用を出している。打ち出の小槌はないので」と助成に消極的な態度を示しました。

肺炎球菌ワクチン
接種は5年に1度でよい

  私は肺炎球菌ワクチンの接種によって、肺炎球菌による感染症の8割を予防できることを重ねて強調。

  ワクチンの持続性が高いことから、接種は5年に一度でいいことも再度指摘し、医療費節減にも効果が高いことを強調しました。

予防接種に助成
老人医療費
ワースト1位から818位に

  肺炎球菌ワクチン接種の公費助成は、いま全国の市町村に広がっています。

  私はこのワクチンの予防接種への公費助成を全国で一番最初に始めた北海道久遠郡せたな町(当時は合併前で瀬棚郡瀬棚町という私の故郷の隣町)を紹介。

  この町は、肺炎球菌ワクチンの予防接種に公費助成をはじめる前の年までは老人医療費が全国ワースト1位でしたが、このワクチンの予防接種に公費助成をはじめたところ、老人医療費が818位にまで下がったことを強調しました。

  高齢者の命と健康を守り、医療費の節減にも効果があり、しかも接種は5年に一度でよいのだから、この接種を推進するために助成を行うことは有効な手段であるとして、当時の瀬棚町の担当者が、「接種に助成しても、必ず元は取れる」と財政担当課や町長を説得したことも紹介して、市長に助成を迫りました。

医師会と相談して

  市長は私の再度の求めにたいして、予防接種への助成に消極的・否定的な態度をあらため、「医師会とも相談して、どんな予防医療が必要なのかを考える」と答えました。

  しかしヒブワクチンへの助成については、「今年から子ども手当が出るので、それで予防接種を受けてほしい」と、あくまで消極的な態度をあらためようとはしませんでした。

県内でも広がる
二つのワクチンへの助成

  おりしも私がこの質問をした翌日の5日、地元紙「上毛」1面トップには、「ヒブ、肺炎球菌ワクチン 補助の市町村増加 新年度は11自治体 前橋、高崎は両方」という見出しで報道がされました。

  「上毛」によると、県内で二つのワクチンの予防接種への助成を10年度実施する市町村は次のとおりです。

前橋市(ヒブ、肺炎球菌)
高崎市(ヒブ、肺炎球菌)
藤岡市(肺炎球菌)
富岡市(肺炎球菌)
上野村(肺炎球菌 09年度も実施)
神流町(肺炎球菌)
南牧村(肺炎球菌)
甘楽町(肺炎球菌)
中之条町(肺炎球菌 09年度も実施)
昭和村(ヒブ 09年度も実施)
みなかみ村(肺炎球菌 09年度も実施)

  太田でも前橋、高崎に負けずに、新年度中に二つのワクチンに助成を実施できるよう、私も力をつくします。

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