今日14日は、太田市議会都市産業委員会が毎年行っている足尾山元(足尾銅山跡)調査。私も委員として参加しました。今回は13ある堆積場のうち松木、簀子(すのこ)橋の2カ所の堆積場と精錬工場跡地、婆火ポンプ場、中才浄水場を視察し、古河機会金属から説明を受けて質問もしました。
簀子橋堆積場
今後100年以上堆積できるというものの…
現在使われている堆積場は簀子橋堆積場のみとされますが、13の堆積場全てから出る年約660万㎥の水は塩ビの排水管で婆火ポンプ場に送られ、銅山の坑道にポンプで圧送された後に中才浄水場で生石灰を使って中和処理されます。その処理の過程で中才浄水場に沈殿する年約2,150㎥の銅や鉄、亜鉛などが中才浄水場からポンプで水とともに簀子橋堆積場に送られ続けています。
簀子橋堆積場には、今後100年以上沈殿物を堆積できるとされるものの、満杯になるまでにはたまり続ける沈殿物の堆積場を別に確保するか、別の手法・処理が必要になります。仮に別の堆積場をつくっても、その堆積場から出る水を中和処理するとまた沈殿物ができて、堆積場が必要になります。
ゲリラ豪雨でもあふれることはないというものの…
中才浄水場の排水処理能力は、1時間80ミリという200年に一度の降水量に対応できるもので、ゲリラ豪雨で浄水場があふれる心配はなく、中才浄水場に現在建設中の9号沈殿池が完成すれば、排水処理能力は今の3.6倍になると古河機械金属の担当者は言います。また担当者は、簀子橋堆積場の構造から200年に一度の降水量でも堆積場の水があふれる心配はないと言います。
それでも心配になるのは、200年に一度の1時間80ミリを超える降水量となった場合、あるいは1時間80ミリに匹敵する降水量が24時間以上続いた場合に、そうした降雨が続いた時に大きな地震が同時に起こった場合に本当にあふれることがないのか、堆積場の提体が崩れることはないのかということです。
震度6弱に耐えられるというものの…
簀子橋堆積場の沈殿物や水をせき止める堤体の標高は815メートル。その200mほど下には足尾小中学校、足尾行政センター、住宅が集まる町の中心部があります。
2011年の東日本大震災で足尾では震度5の揺れがあったものの、簀子橋堆積場の提体には異常がなく、震度6弱の地震まで耐えられると古河機械金属の担当者は説明します。しかし震度6強以上の地震が起きたらと思うと不安はつきません。
下流には水源の渡良瀬川
堆積場に溜った上澄みの水は無害とされ渡良瀬川に流されていて、毎週1回の検査も行い無害であることが確認されているとされます。渡良瀬川の下流には太田市や桐生市、みどり市などの取水口(水源)があります。
堆積場は止めて沈殿物は坑道に
崩落防止の防護柵や排水管を
地元の人たちは、堆積場から水分を抜いたり、崩落防止のための防護柵や排水管の設置とともに、沈殿物の堆積を止めて坑道に詰め込むことを求めていますが、それらはいまだに実現していません。
太田市にとっても重要な課題であり、求め続けなければなりません。














