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全体の奉仕者
公務員は憲法15条で全体の奉仕者として規定されていますが、現実には、国民・住民に対する「奉仕者」の本来の姿と「管理者」の側面も持たざるを得ないと思います。
問題は、「管理者」の側面が強く出ると、何のために仕事をしているのかが置き去りになるということだと思います。市役所なら本来は、市長のための仕事ではなく市民のための仕事をします。ところが、次々法律を改悪して、自治体には事実上の職員削減となる「定員適正化計画」を押し付けている政府の責任も重いものがありますが、どんどん仕事が増えて忙しくなって、自己防衛もあるのでしょうが、「市民のため」を忘れがちになることもあるかもしれません。
本来は創造的な仕事
私は時々市の職員と次のようなことを話します。
「職場は普段は、〝遊んでるくらい〟が理想」 、「今日は何しよう」と思えるくらいでないと、本来の役割が果たせない」、 「本来は創造的な仕事で、日々の業務をこなしながらも、市民のためにどんな〝新しい〟ことが必要なのか」を普段から考えられる職場でないとね」と機会があると話します。
大災害では
各地で次々起こる大災害でも、日々の仕事をこなすだけの職員数だけだと、いざ大災害となれば職員も被災する可能性を考えると、住民のための救援・復興活動にも支障が生まれます。
公務員がゆとりを持って仕事ができる環境を整えてこそ、憲法15条で規定する「全体の奉仕者」としての役割と責任を果たせます。
いつもそんなことを考えていますが、今日は市の職員OBとそんなやり取りをしました。