上越市議会でもう一つ印象的だったのは、5月の議会主催の報告会が改選後でも、新たに委員長となった議員が報告し質問にも答えること。質問にお答えいただいた前議長の広報公聴委員長は、議員になった以上は、委員長になった以上は、自分が議員、委員長になる前の問題でも答える責任を自覚して臨むと。
太田市議会・議会改革特別委員会の視察2日めは高山市議会の議会改革。視察の概要はこのあとつぶやきますが、とりあえず写真を。1枚目が高山市議会の議場内。2枚めは議会庁舎内から見た北アルプス。3枚めと4枚めは高山市内の「ふるいまちなみ。」 pic.twitter.com/9Ldmlojd4V
太田市議会・議会改革特別委員会の視察2日めは、日経ガバナンスで議会改革度ランク4位の高山市議会。同市議会では2011年3月に議会基本条例を制定。同市議会の議長や議会事務局の次長が言われたのは、議会基本条例をつくって議会改革を進めてきたのではないということ。
高山市議会では、議会基本条例を制定した2011年より前の1996年から議会改革を進めていて、そうした改革の内容を踏まえてつくったのが高山市議会の議会基本条例だと、議長さんや議会事務局の次長さんが。
高山市議会では96年から02年までの第1次議会改革で、一般質問の持ち時間をそれまでの質問・答弁込みの60分から質問のみで40分とし、答弁は持ち時間に入れないことに。太田市議会の一般質問の持ち時間は質問・答弁込みで50分。これは高山を見習いたい。
さらに高山市議会では、議員の各種審議会への参画も法定の会議以外は廃止。この点でも太田市議会はまだ廃止にならず。議会を代表して参画するはずが、実際にはそうはならず、結局、特定の議員だけが各種審議会で影響を持ち情報を得るのは改めるべきです。
また高山市議会では、委員会質疑にも一問一答方式を導入。同時に、それまでの委員1人の質問は5回という制限も廃止。時間制限は以前からなかったとのこと。これは太田市議会のほうが早かった。いつからかわからないくらい太田が早いということです。
ちなみに高山市議会では、予決算委員会も他の委員会同様に、質問は回数も時間の制限もないとのこと。太田市議会の予決算委員会は、質問回数に制限はないものの時間制限があり、1日め、2日めは1人15分、3日めは1人10分。太田ももっと質問時間を増やさねば。なにしろ予決算審査ですから。
高山市議会の第2次議会改革は11年の議会基本条例制定以降。「議論する議会」をめざす改革を推進中で、現在、議会基本条例の検証作業中とのこと。なお市民との意見交換会は議会基本条例をつくる1年前の10年から開催。小学校区単位で年1回以上、20会場で実施とのこと。
高山市議会の市民との意見交換会は小学校区単位で開催する地域別だけでなく、福祉、教育、産業、基盤整備など分野ごとに各種団体などと意見交換をする分野別の意見交換会も開催。
高山市議会では、意見交換会で出された市民からの意見や要望は、各委員会での議論を経て議員全員による政策討論会で議論。市長への政策提言に活かすとのこと。学校給食への地場産野菜・食材の活用による地産地消の推進などかみあった議論も行われているそうです。
以前の高山市議会では、陳情は本会議で議員に配布するだけ。が、議会基本条例の制定後は、広報公聴委員会が毎月各委員会に振り分け、調査・研究に活用。太田市議会では、議会運営委員会が高山市議会の広報公聴委員会の役割を担うのですが、実際に各委員会に陳情が振り分けられた実績なし。見習うべき。
高山市議会では、12年から議案を審査する委員会、全員協議会、議員全員による政策討論会、正副議長選立候補予定者の所信表明などをCATVやネットで中継。ネットではそれらの録画配信や会議録の公開も実施。もちろん本会議の中継や録画配信、本会議の会議録の公開もネットで実施。
委員会や全員協議会のネットでの配信、会議録の公開は、これはやっぱり太田市議会でも実施したい。太田市議会では、ようやく予決算委員会のネット中継が決まったばかり。早ければ来年3月の予算委員会、遅くとも来年9月の決算委員会からのネット中継。予算もかかりますが、情報発信の推進は必須です。
なお高山市議会では、市の総合計画に対しても政策提言を行っています。全議員による構成で設置した特別委員会での時間をかけた議論を経てまとめあげたとのこと。やっぱり見習うべき姿勢です。
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