太田市議会教育福祉委員会の視察1日目(昨日)は兵庫県芦屋市の権利擁護支援。芦屋市は人口9万6千人で4万4千世帯。太田市は人口22万人で16万世帯。聞いて驚いたのは、芦屋市には福祉関係で、社会福岡課、地域福祉課、福祉センター、生活援護課、障害福祉課、高齢介護課の6課があること。
太田市の福祉関係課は、社会支援課、障がい福祉課、福祉事業課、高齢者福祉施設課の4課。課の数が多ければよいわけではありませんが、芦屋市役所は福祉に力を入れる体制ということなのでしょう。
芦屋市の生活保護受給者率は0.72%で65歳以上人口率は26.6%。太田市の生活保護受給者率は0.43%で65歳以上人口率は23.7%。数字だけで単純に比べたり論じたりはできませんが、芦屋市の権利擁護支援は生活保護受給や高齢者の増加にも対応できうる組織と仕組みを運用するものだと。
芦屋市では、権利擁護支援センターや障がい者基幹相談支援センター、障がい者就業・生活支援センター、高齢者生活支援センターを設置。権利擁護も含めて高齢者や障がい者を支援するため、市役所の福祉関係6課と常に連携し対応しているとのこと。
支援に関わる機関(センター)や市役所関係課が多いとセンターや関係各課との連絡・調整、情報共有、具体的対応などが複雑になることはないか質問したら、複雑にならないためのシステムと担当者。
別の担当者は、当初はなぜ一日に何度も会議を開かなければならないのかと思ったが、今ではそれが当たり前になり、普通に(生活支援や権利擁護支援に)取り組めていると話してました。
芦屋市の権利擁護支援センターはNPOパスネットと市社会福祉協議会に業務委託。市直営が一番よいのでしょうが、センター長(常勤)1人に相談員は常勤3人に兼務1人の体制。市の関係6課と連携し弁護士、司法書士、社会福祉士など専門相談員による相談・支援を行っているとのこと。
芦屋市の権利擁護支援センターではさらに、成年後見制度に基づき同センターの委託を受けているNPOや社会福祉協議会が後見、保佐、補助を受任。もちろん様々な福祉サービスの利用援助も行っているとのこと。成年後見制度の利用手続きから受任まで担うことも含めて太田市でも見習いたいものです。
太田市議会教育福祉委員会の視察2日目は高松市の高齢者の居場所づくり。施設整備補助がバリアフリーなど施設改修に上限20万円(開設時のみ)、そのうち運営に必要な備品購入対象に7千円から1万5千円の範囲で介護予防に役立つ用具を購入するのが原則とのこと。
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運営補助は、「居場所の」週の平均開催回数が、1回以上2回未満で1万5千円、2回以上3回未満で2万5千円、3回以上で3万5千円(いずれも年額)。介護予防メニューを毎回の活動の中に短時間でも取り入れる事業で、65歳以上の人が徒歩15分以内で気軽に集える居場所づくりの事業が対象。
高齢者だけでなく子どもたちも交えた世代間交流も含めた居場所づくりを視野に入れているとのこと。高松市では太田市でも実施しているいきいきサロンも実施してますが、それより開催回数が多いのが特徴。太田市の生涯学習推進事業よりもやっぱり開催回数が多く、見習いたいところです。
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