9条と25条――戦争放棄と戦力不保持、交戦権の否認と基本的人権
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昨日は、5月3日の憲法記念日集会で「憲法音頭」が紹介されたことをお伝えしましたので、今日は、その憲法記念日集会での伊藤千尋さんの講演のなかで、とくに私が印象に残ったことをお伝えしたいと思います。
世界は憲法を使っている
アフリカ沖・カナリア諸島の
「憲法9条の碑」
憲法9条
変えてはならない“世界に誇れる宝物”
伊藤さんは、「憲法を活かす時代――世界から見た9条」というテーマで講演してくださいました。1時間半におよぶ講演だったので、その内容は、とても示唆に富んだものでした。
私が最初に驚いたのは、アフリカ沖の島に日本の「憲法9条の碑」があるということです。
伊藤さんによると、その「碑」があるのはスペイン領の「テルデ」(人口9万人)という市だそうです。しかもそのまちには、平和を祈念した「ヒロシマ・ナガサキ広場」があり、その一角に日本国憲法第9条のスペイン語訳の記念碑があるといいます。
9条の内容に感動したテルデ市長が、400平方メートルの広場をつくり「ヒロシマ・ナガサキ広場」と名づけ、その広場に「憲法9条の碑」をつくることを市議会に提案し、全会一致で可決されたそうです。(広場と記念碑はともに1996年に完成)
講演の後に調べたところ、次のようなことが分かりました。
スペインは1982年にNATO(北大西洋条約機構)、つまり軍事同盟に加盟しています。
しかしスペイン全土で、加盟前から根強い反対運動がおこり
、
加盟後は、脱退をもとめる運動が、10万人規模のデモや集会となり発展していったそうです。
そのなかで、スペイン市民のなかに、「日本には素晴らしい憲法がある。これを見習えば、軍事同盟などいらないのだ」という
意見が生まれ、スペイン中に広まったといわれています。
NATO加盟時には、テルデ市議会は加盟反対を決議し、「非核地帯」を宣言しました。
そうした市民運動や市議会の取り組みがあってのことだと思いますが、NATO脱退はできないながらも、米軍は、1989年以降スペインからは駐留軍を大幅に撤退せざるを得なかったといわれています。
アフリカ沖の島という地球の裏側のまちに「ヒロシマ・ナガサキ広場」があり、その広場には日本の「憲法9条の碑」がある――遠く離れた外国のまちから、これほど大切にされている「9条」――これこそ、まさに絶対変えてはならない「世界に誇れる宝物」だということを実感させられます。
露店で憲法の本を買う
南米ベネズエラの若い母親
講演では、ベネズエラでは、露店で憲法(ベネズエラ憲法)を買う若い母親に出会ったことも紹介されました。聞くと、友人から借りて使っている「憲法」の本がボロボロになったので新しいものを買いにきたとのこと。「なぜ憲法が必要なのか」と聞く伊藤さんに、その母親は「憲法を知らないで、どうやって生きていけるのか。憲法を知らないで、どうやってたたかうのか」と答えたそうです。
つまりその母親は、みずからの生活を守るために、憲法を読んでから、憲法を片手に役所に要求・交渉に出かけ、生活を守っているというのです。
私たちも、よく「憲法を暮らしに生かす政治の実現」をいいますが、これからは「活かす」と変えて、ベネズエラの若い母親を見習わなくてはと思いました。
戦力不保持が戦争放棄の保障
憲法9条は、1項で戦争放棄を、2項で戦力不保持と交戦権の否認を規定しています。しかし1項の「戦争の放棄」だけでは、確かな保障はありません。2項の「戦力不保持」があってこそ、1項の「戦争放棄」が保障されることになります。
しかし、自民党の「新憲法草案」では、この9条から2項の「戦力不保持」が削除されています。
まさしく、ここに自民・公明・民主が競い合って進める「憲法改正」の本質があります。
平和でなければ生きられない
平和でなければ働けない
平和でなければ商売もできない
いうまでもありませんが、人間は平和であるからこそ、生きられます。平和であるからこそ、働くことができます。平和であるからこそ、商売もできます。
だからこそ、労働者も自営業者も年金生活者も、多くの人が、この宝物――9条を守りたいと願うのだと思います。
25条
基本的人権――生きる権利
憲法25条では、1項で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」として基本的人権――生きる権利を規定しています。
そして2項では「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」として政府の責任を規定しています。
ところがいま、この25条で規定されている「生きる権利――基本的人権」あるいは「生存権」ともいえる根源的人権が脅かされています。
医療、介護、年金など“社会保障の改悪・負担増”、大企業に減税しながらの庶民増税、自民・民主が競い合う“消費税増税”、障がい者の自立を奪う“障害者自立支援法”、お年寄りの医療を年齢で差別する“後期高齢者医療制度”、派遣切り・非正規切りを野放しにするために改悪されたともいえる“派遣法”、“生活保護”や“児童扶養手当”の削減など…あげればきりがありません。
基本的人権と平和を守るために
25条で保障された基本的人権を守るために、社会保障と福祉を守り、充実させ、その生きる権利を守るために、生きる権利の最も根源的な、土台となる保障ともいえる“平和”を守るために、9条を守り抜くために、より広範な人たちとともに手を携え、力をつくしてがんばらなくてはならない、その決意を新たにした憲法記念日集会でした。
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