太陽光発電補助の復活・増額を
9月議会の一般質問で私は、8月末で受付を終了したおおたまるごと太陽光発電所構想(以下=まるごと太陽光)の問題を質問。
申請件数が目標の1千件を下回り576件にとどまっていることを指摘し、太陽光パネル(ソーラーパネル)の発電性能やサイズ、重量によって、パネルを載せられる屋根が限定されてしまう問題をただしました。
サイズはサンヨー製の2倍
まるごと太陽光ではソーラーパネルメーカーは1社に限定されていますが、このメーカーのパネルは同じ発電性能でサンヨー製と比較すると重量で1・6倍、サイズでは2倍近くになります。
私はこの問題を指摘し、パネルメーカーを限定しないことが重要であるとを強調。
自然エネルギーへの転換を推進するためには、今年度市が廃止した太陽光発電奨励(補助)金を復活・増額し、市民がパネルメーカーを選択できるようにすべきと求めました。
しかし市長は、このメーカーを選定したのは、パネルを載せた各家庭と実施主体の財団法人ものづくり研究機構がパソコンで結ばれるトータルコントロールのシステムを採用しているのがこのメーカー1社だけだったからとして、さらに市の太陽光発電補助金の役割は終わったと強弁しながら、その復活には否定的な答弁に終始しました。
【追記:2011年12月4日】
9月議会で、おおたまるごと太陽光発電所構想(まるごと太陽光)について一般質問をする際、事前に所管課に申請件数を確認したところ、576件と回答がありました。
したがって私の一般質問でも、「申請件数が目標の1千件を下回り576件にとどまっている」と指摘しました。
しかし今回、12月議会でふたたびまるごと太陽光について一般質問をするにあたり、あらためて所管課に申請件数や設置可能とされた件数、設置不可とされた件数、着工された件数を確認しました。
すると今回は、“事前申込”件数が576件で、申請書類を受理した件数が372件とされ、そのうち設置可能とされたのが174件、設置不可とされたのが187件、現在協議中の案件が11件と回答がありました。
9月議会の一般質問にあたり、事前の私の確認に所管課が回答した「576件」は実は申請件数ではなく、“事前申込”件数だったことがわかりました。
12月議会の一般質問に先立つ私の確認にたいして所管課は、事前申込件数とは最初にインターネットで申し込んだ件数(まるごと太陽光はインターネットでしか申し込みができません)としています。
まるごと太陽光は、インターネットで事前申込をした後、正式な申し込み書類の提出を受けて書類を受理する仕組みとされていますが、所管課は当初、この事前申込を申請と表現していたということです。
まるごと太陽光でソーラーパネルが設置可能とされた174件のうち、見積書を作成しものづくり財団と契約のうえ国や県に補助申請をしたのが約90件とされ、現在工事着工中が10件程度とされます。
現在協議中となっているのは、設置不可とされた理由となった屋根の改修なども含めての協議とされます。
設置不可のおもな理由について市当局は、屋根の傾斜が45度以上という設置基準を満たしていない、屋根瓦がセメント瓦でなければならない(モノづくり財団の基準)、屋根の野地板の間隔があいていて強度が不足している――などとしています。
しかし私のところには、申し込んだところ、丸ごと太陽光でソーラーパネルメーカーに選定されたソーラーフロンティア製のパネルで3.6KWh以上の発電出力を確保するためには屋根が小さいので不可とされたという人の声も届いています。
ソーラーフロンティア製のソーラーパネルは、同じ発電出力性能なら、たとえばサンヨー製に比べて面積で2倍、重量で1.6倍となり、他メーカーと比べても同様の傾向にあります。
他の議員にも、屋根が小さい、屋根の強度不足などの理由で不可とされた人の声が寄せられています。
ソーラーパネル設置目標の1,000件を下回った理由について市当局は、申込書類を受理し見積書を作成し、契約するまでに1カ月程度を必要とし、さらに国や県への補助金申請後、補助が決定されるまでに1カ月程度を要することなどをあげています。
しかしどう考えても、ソーラーフロンティア製のパネルが他メーカーより、大きく重いことがその理由にあることは想像に難くありません。
今後の普及のメドは、単純な引き算で174件-90件=84件程度が今後国や県に補助金を申請し、そのうえで、174件-10件+α≒170件の設置工事が見込まれるということになります。
ただしその時期は未定=不明?ということになります。
●市議団ニュース水野版/No3/2011年10月23日
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コメント
コメント一覧 (2件)
記事一部訂正の件
訂正を:
申請件数576件→事前申込件数
なおその後の状況も詳しく。
訂正と加筆
駒田さんへ。
9月議会で、おおたまるごと太陽光発電所構想(まるごと太陽光)について一般質問をする際、事前に所管課に申請件数を確認したところ、576件と回答がありました。
したがって私の一般質問でも、「申請件数が目標の1千件を下回り576件にとどまっている」と指摘しました。
しかし今回、12月議会でふたたびまるごと太陽光について一般質問をするにあたり、あらためて所管課に申請件数や設置可能とされた件数、設置不可とされた件数、着工された件数を確認しました。
すると今回は、“事前申込”件数が576件で、申請書類を受理した件数が372件とされ、そのうち設置可能とされたのが174件、設置不可とされたのが187件、現在協議中の案件が11件と回答がありました。
9月議会の一般質問にあたり、事前の私の確認に所管課が回答した「576件」は実は申請件数ではなく、“事前申込”件数だった事がわかりました。
12月議会の一般質問に先立つ私の確認にたいして所管課は、事前申込件数とは最初にインターネットで申し込んだ件数(まるごと太陽光はインターネットでしか申し込みができません)としています。
まるごと太陽光は、インターネットで事前申込をした後、正式な申し込み書類の提出を受けて書類を受理する仕組みとされていますが、所管課は当初、この事前申込を申請と表現していたということです。
記事本文に、9月議会での私の一般質問後の経緯を加筆します。