土砂条例を許可制から届け出制に規制緩和 条例改定に反対討論

 3月議会最終日には、土砂条例を許可制から届け出制に規制を緩和する条例改定が可決されました。
 この条例改定は、土壌基準の規制を許可制から届け出制に緩和するものです。

 私が行った反対討論(要旨)は次の通りです。

 本案は、宅地造成・特定盛土規制法の施行を受けてのものとされます。
 宅地造成・特定盛土規制法の許可案件については、土砂の搬入計画の届け出制として、土壌基準の規定のない宅地造成・特定盛土規制法とあわせて、現在と同等の規制を確保するとされます。

 市民の安全に係る部分では、宅地造成・特定盛土規制法での許可となるため、重複規定を回避するために許可制を廃止して、これまでの宅地造成・特定盛土規制法による許可案件は、土砂の搬入計画の届け出制とするとされますが、結局は、これまでの許可制度が単なる届け出制度に規制が緩和されることになります。

 担当課は、本案によっても申請時に内容をチェックして、問題があれば、命令による是正も可能としていますが、単なる申請書のチェックでは問題を見抜けない可能性が懸念されることを指摘せざるを得ません。

 市が責任をもって許可できるかどうかを厳正に調査・確認し審査する許可制の規制を緩和して、事業者がただ届け出るだけの届け出制にすることは、市民の安全に対する責任放棄となることを強調して反対討論を終わります。

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