介護保険料 基準額 年4800円値上案 3月議会で可決へ

基準額 年4800円値上案
年51,000円から55,800円に

2012~2014年度 太田市介護保険料 改定案(PDF)

  太田市は2012年度から2014年度の第5期介護保険事業計画期間の保険料について、基準額(本人のみ住民税非課税で所得が80万円超)を年51,000円から55,800円に値上げする議案を3月議会に提案。すでに3月8日の市議会・教育福祉委員会では、日本共産党の渋沢ゆきこ議員以外によって可決され、21日の市議会本会議でも日本共産党以外によって可決される見込みです。

  基準額の値上げは9.4%。保険料全体では2009年度から2011年度の第4期介護保険事業計画期間に比べて17.9%の値上げとなります。

保険料は9段階から12段階に

  今回の値上げにともない、保険料は現行の9段階から12段階に多段階化され応能負担は強まります。しかし基準額が値上げされることで、すべての段階で保険料が値上げされることになります。(上記PDF改定表参照)

基金は9億5千万円

  介護保険の基金は今年3月末で9億5千万円を超える見込みです。
  日本共産党はこの間市議会で、基金を積極的に活用して保険料を引き下げるよう求めてきました。

  太田市は12年度から14年度までの3年間で、特別養護老人ホームやグループホームなどを368床増やす計画です。たしかに介護施設が増えれば介護保険からの給付が増え保険料の値上げにはつながります。

  しかしその保険料の値上げを抑制するために、これまで積み立てられてきたのが基金です。

  ところが12年度から14年度までの第5期介護保険事業計画期間でも、介護保険の基金は2億円を残す計画です。

  さらには特養ホームなどの施設も、計画どおり368床増やせるかどうか定かでないことは、市健康医療部長も3月5日の渋沢議員の質問で認めています。

  この質問で渋沢議員は、施設を確実に増やせるかどうかも定かではないまま、3年間で基金を2億円残しながら保険料を値上げすべきではないと指摘しました。

  しかし市長は、基金の積極的な活用には消極的な答弁に終始しました。

  日本共産党は今後も引き続き、基金の活用による保険料の引き下げと特養ホームなど施設の増床を求めていきます。

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役に立って、希望がもてて、楽しめるブログにしたいなぁ…と思いながら更新中です。

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