政治の表層と社会の深部との間に大きなギャップ
今日は太田市の二十歳を祝う会。あいにくの暴風でしたが、会場入り口前で日本共産党を代表してお祝いを述べました。
米国のベネズエラ攻撃と支配宣言
右翼的潮流と大軍拡
大企業の利益・株主配当が増え続けながら実質賃金が減少
米国のベネズエラ攻撃と「運用」という支配宣言。高市政権の大軍拡と大増税。アベノミクス以降の12年間で実質賃金は大きく減少しながら、大企業の当期純利益は3.5倍、株主配当は2.8倍。株価をつり上げるための自社株買いに注ぎ込んだ資金は9倍。株価を上げるための「黒字リストラ」まで横行。2025年に早期退職を募集した上場企業の6割が黒字(東京商工リサーチの調査)。
企業の儲けは労働者がいてこそ生み出される
企業の儲けは、労働者が商品やサービスをつくってこそ生み出されるもの。企業の利益の源泉は労働者の労働なのに、労働者の実質賃金が大きく減り続けながら、大企業の利益や株主配当が大きく増え続けています。これは搾取以外のなにものでもありません。国民の6割と言われる労働者の所得が増えなければ、企業の売り上げもGDPも伸びません。
賃上げ・労働時間の短縮など、労働者の要求実現のためにも、また日本の経済・産業の発展のためにも、「株価至上主義」「財界・大企業の利益最優先」のゆがみを正す改革こそ求められます。
賃上げでも労働時間の短縮でも大事なのは、中小企業への財政支援とセットで最低賃金を全国一律で時給1,500円=手取り月20万円を最低賃金に引き上げることです。最も有効な物価高対策である消費税減税とインボイス廃止もいよいよ待ったなしです。
どんな理由があっても、他国を攻撃する権利は、どの国にもない
どんな理由があっても、他国に軍事攻撃を行い、指導者を拘束・連行する権利は、どの国にも与えられていません。まして、他国を「運営する」などという表明は、新たな植民地支配の宣言だと言わなければなりません。
日本共産党は、国連憲章・国際法を蹂躙(じゅうりん)する米国トランプ政権の暴挙を強く非難するとともに、拘束者を解放し、無法な行為を直ちに止めるよう強く求めます。
「政治の表層」だけを見れば、日本の政治は右翼的潮流に覆われつつあるように見えます。高市政権は、極右・排外主義の勢力を取り込んで、戦争国家づくりを進めています。自民党、維新の会、国民民主党、参政党などは、競い合うように、大軍拡、憲法改悪、「スパイ防止法」制定、またいわゆる「外国人政策」という差別と分断を進めようとしています。これらが、日本に災厄をもたらす重大な危険をもつことを、私たちは正面から直視しなければなりません。
生活が苦しいのは外国人のせいではない
原因は自民党政治
日本人の生活が苦しいのは外国人のせいではありません。その原因は自民党政治にあります。
大軍拡は国民を戦争の危険にさらす道
高市政権は、トランプ政権の求める大軍拡に突き進んでいますが、この道は、「強い日本」どころか、日本国民を戦争の危険にさらし、アジアや世界からの孤立さえ招きかねない危険と矛盾を抱えた道です。
軍事一辺倒で高市首相の「台湾発言」が象徴するように、いきあたりばったりの発言で、地域の緊張悪化を引き起こし、自ら外交の可能性を破壊しているのは愚かしい危険な行為です。日本共産党は「台湾発言」をただちに撤回することを求めています。
日本国憲法も、専守防衛も、なきもののように扱って軍事大国の道を進んでいることが、憲法9条を持つ国として世界とアジアから得てきた信頼を根底から損なってしまう危険を招いています。
高市政権は、大軍拡の財源をいったいどこに求めようというのか。この道を進めば、暮らしの予算の切り捨て、庶民増税、とめどもない国債増発による国家財政の破綻という亡国の道を進むことになります。
高市政権の危険と矛盾とまさに対照的に、日本共産党は「東アジア平和提言」に基づく平和外交の実践を、昨年はとくに北東アジアで推進するために力をつくしてきました。
去年4月の日中友好議員連盟の中国訪問では、日本共産党から志位議長が参加。2008年の日中首脳会談での「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」という合意を日中双方が尊重し、互いに脅威となる行動を自制すべきなど発言し、中国側からも肯定的な受け止めの発言があったことは、今日、極度に悪化した日中関係を打開する上でも重要な意味を持ちます。
去年11月のソウルで行われた日韓・韓日議員連盟合同総会では、日本共産党の国会議員団が、朝鮮半島の非核化と北東アジア地域の平和体制の構築を一体的・包括的に進めることを強く要求。合同総会の共同宣言に、この方向が明記され、外交による事態打開が宣言されました。
日本政府こそが、こうした具体的な提案をもって、憲法9条を生かした平和外交を行うべきだと求め続けていきます。
傍観するのではなく、諦めるのでもなく
政治の表層では無法が吹き荒れているように見えても、社会の深部の流れ、国民の切実な願いとの間には、述べたように大きなギャップがあります。
これからの社会を担う若いみなさんだからこそ、傍観するのではなく、諦めるのでもなく、周りの人たちと一緒に、日本共産党と一緒に、国内外の無法や行き詰まりを打開するため、ご一緒に声を上げていきましょうと呼びかけました。
大事なのは投げ出さないこと
二十歳を祝う会での市長あいさつ
「努力しても報われないことも、失敗もある。立ち止まってもよい。大事なのは投げ出さないこと」。二十歳を祝う会での穂積市長のあいさつの一部です。同感です。苦しい時、疲れた時、失敗した時は、休みながらも周りの人達を信頼して相談しながら、歩みを止めなければ前進できます。市長の人柄を感じた場面でした。


