予算編成は人づくり、暮らし・業者・農家応援を重点に

太田市議会中継ページ 水野正己 2025年12月議会 予算編成方針

目次

人づくりに力を入れて財政力の高いまちに変わった掛川市

トランプ関税 加速する物価高 財政が心配な時こそ人づくりの予算を減らしてはならない

 来年度の予算編成方針では、貧乏だった掛川市が全国初の生涯学習センターをつくり人づくりに力を入れて30数年かけて財政力の高いまちに変わったことを紹介。トランプ関税や加速する物価高で財政が心配されるからこそ、人づくりの予算を減らしてはならないと強調しました。

 市長も人づくりは非常に重要と答弁。必要なものは引き続き取り組んでいくと答えました。

財調の有効活用 一般会計の5割まで減った借金も柔軟に活用を

財調は合併した20年前の2倍以上

 質問では、財政調整基金(財調)が来年3月末見込みで110億円と合併した20年前の2.2倍とされることを指摘。トランプ関税や加速する物価高で財源不足が懸念されるからこそ、財調の有効活用が求められると強調しました。

借金は3年間で22億円減少

 太田市の借金は来年3月末見込みで540億円とされ、3年間で22億円減少とされることも指摘。一般的に借金は、歳入つまり収入の2倍程度までは健全財政とされることも述べて、財源不足が懸念される時こそ、借金も有効に活用すべきとして市長にただしました。

返す以上に借りない 前市長の財政規律で借金が堅調に減少

 質問では、「返す以上に借りない」という前市長の財政規律によって、堅調に借金が減っていることも指摘しました。

前市長時代には不要不急のハコモノも 新市長は事後処理に

 ただし前市長による、84.5億円のサンダーズの根拠地となっている新体育館や29億円のエアリスベース、2.6億円のスケートパーク、2.1億円で購入し1.1億円をかけて多文化共生センターに改修した大雄建設の物産館など、不要不急のハコモノによって、公共施設の面積が同規模自治体より増えてしまい、維持管理費がかさんでいる問題もあります。

 穂積新市長はこうした前市長時代のハコモノ行政の事後処理にも取り組まねばなりません。

市長
「真に必要な予算は削減できない」「公平性を考えて削減できるものは削減」

 予算編成では、市民や業者、農家を守り育てる施策を後退させないことが前提で、前市長時代の施策でムダなものは削るべきであることも強調しました。

 市長は、真に必要な予算は削減できないとして、全ての施策や事業を再検証し、選択と集中により、持続可能な財政基盤を構築し、公平性を考えて削減できるものは削減すると答弁。さらに、力を入れなきゃないところは投資したいとして、全ての施策や事業を再検証し、選択と集中により、持続可能な財政基盤を構築したいと答えました。公平性を考えて削減できるものは削減し、力を入れなきゃないところは投資したいとも答えました。つまりムダは削るということになります。

市民や業者、農家を守り育てる施策を後退させないことが前提

 市長マニュフェストの実行に当たっては、予算が多額になるもので待てるものは待ってもらうことも必要と指摘。人づくりや教育、市民の暮らしや業者、農家、産業を守る施策を最優先にすべきと重ねて強調しました。

 市長は、予算が限られる中では事業の選択と集中で当然市民を守らなきゃならないと答弁。市長マニュフェストの実行に当たっては、トランプ関税で先行き不透明な中で、先を見据えた産業政策、地域公共交通、デジタル化の3本柱に集中したいと答えました。

芸術分野で高度な専門的スキルを持つ職員を芸術学校に 
予算を節減しながら事業を復元・拡充できる

 質問ではさらに、60歳の役職定年後の職員も含め芸術分野で高度な専門性・スキル・知見・経験を持つ職員の芸術学校への配置で、予算を節減しながら事業を復元・拡充できると強調。事業が縮小しながら講師・指揮者謝金の激増で芸術学校の支出が増えている問題も解消できると求めました。

 市長は明言こそしなかったものの、今後も子どもたちが本市の文化を担っていく機会をしっかりと探求していきたいと答えました。

社協は行管から独立を

 さらに質問では、現在は全ての職員が市の外郭団体である行政管理公社(行管)からの出向職員となっている、社会福祉法人である市社会福祉協議会(社協)の行管からの独立も提案しました。

行管は市や市の外郭団体への出向しか行っていない法人であること、「業として行う出向は職業安定法違反」とする労働局の見解も強調。出向元の行管の人事異動で社協以外への異動もあるため、社会福祉法人の職員としてのノウハウの蓄積やスキルアップが十分されないとして、社協の行管からの独立を提案しました。

 市長は、明言こそ避けたものの検討すると答えました。

借金残高の推移
全国初の生涯学習センター建設で
人づくりに予算をかけた掛川市
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(※質問で使ったメモです。時間の関係で質問ではこのメモの全ては使えませんでしたが、お読みください)

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